右利きの私の左手は今や主役
そんな私を現実に連れ戻したのは、リハビリ病院の作業療法士(OT)さんでした。
私は当時、左手で文字を書く練習の時にこう言ったのです。
「いずれまた回復するんでしょ。
左手の特訓なんて、そのうち無駄になるんじゃ…」
すると、OTさんは、強い口調で私にこう言いました。
「残念ながら、いつ回復するか分からないばかりか、一生病気の前の状態に戻らないかも知れないんです。
回復しても、文字が書けるまでには回復しないかもしれません。
これから生きていくのに、何でも左手でこなせるようにしないといけないんですよ」。
私は、ショックを受けました。
そうか、もう右手は昔に戻ることはないんだな。
その日から私は、OTのメニューを必死でこなしていきました。
退院しても、新しい作業にどんどん左手を使っていくようにしました。
ある日ネットで、脳出血で右手が麻痺して左手の特訓で復活した漫画家の話題を見つけました。
田倉まひろさんという、エロ系漫画を多く作っている方で、倒れて1か月後には左手で絵が描けるようになった(注:リンク先に18禁の絵があります)とのこと。
これを見た私は、絵も描けるようになるかもしれないと思いました(もちろん、素人レベルですが)。
それで、最近左手で描いた絵がこれです。
ラフスケッチです。
絵のレベルが恥ずかしいですが、一応セラピストをイメージで描いた絵です。
もちろん、オリジナルです。
昔は下手ながらも絵をたくさん描いていました。
大学のサークルでは勧誘のビラを作っていましたし、以前勤めていた会社ではポスターを作っていました。
左手でどこまで描けるか未知数ですが、時間のある時に挑戦しようと思います。
- 2017.02.12 Sunday
- 回復の途中報告
- 12:48
- comments(8)
- -
- by ニゼック
この前、履歴書を書く機会があったのですが、
だいぶ字が上手になってきましたよ。
倒れる前の右手で書く字体にもどってきました。
でもパソコンを使ってなければもっと早い上達が見込めたんですよね。
そうそうニゼックさん
ひとつ誤解があるようですが、
私は大阪弁のブロガーに責められてので、脳卒中のカテゴリーから退出したんじゃないですよ。そんな弱い人間じゃありませんよ(笑)
誰かから批判を受けたら即、退出つもりでいました。
自分が傷つきたくないのではなく、人を傷つけたくないからです。
ニゼックさん今後とも宜しくね!