障害者だから謙虚になろう
障害を持った体で外出しますと、様々なトラブルに出くわします。
そんなとき、文句の一つでも言いたくなります。
例えば、駅に行ったら、エレベーターが点検中で動いていなかった。
自分が利用したいときに限って、止まっているなんて。
何とか文句を言ってやりたいと、相手のミスを探します。
あ、昼間の営業中だ、けしからんとして、これなら文句が言えるなと思った瞬間、改札口の職員に思いをぶつけるのです。
「足の不自由な障害者に階段を使わせるのか。
点検は夜にやれよ」。
障害者はバリアフリーの施設を使う権利がある。そこは分かります。
では、それを満たすために、その施設のメンテナンス業務は、多くの人が寝ている夜中の時間にさせていいのですか。
そこに障害者の驕りがあると思うのです。
その障害者の驕りの心の裏には、自分は障害を持つかわいそうな人間だという思いが根にあります。
悲劇のヒーローのように思っている人もいるでしょう。
かわいそうな人間をいじめていいのか。
かわいそうな人間を困らせていいのか。
そういう思いですから、少しでも思い通りにいかないと悔しい思いに駆られ、それが怒りになるのです。
怒りの回数が増えると、血圧が上がって脳出血が再発してしまいますよ。
怒りの機会は、できる限り少なくしなければなりません。
そのために、謙虚な気持ちになる必要があるのです。
でも、どうやって謙虚な気持ちになればいいんだろう。
そこで認識するのです。
障害者はマイナスの存在なんだと。
マイナスだと思っているから、感謝の気持ちを素直に出せるのです。
この思いは、障害者だけが持ちうるものです。
健常者は、どうか持たないでください。傲慢な人になりますから。
- 2017.07.12 Wednesday
- 脳卒中と障害
- 08:53
- comments(2)
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- by ニゼック
以下の人が改札口で駅員さんに同じようにクレームを入れていた場合、その人たちは感謝の気持ちを素直に出すためにどう考えたらよいですか?
1)臨月の妻とエスカレーターを利用できなかった夫
2)見た目健常者と思えるサラリーマン