セレブな脳梗塞は誤解のもと

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    日経新聞の最後の面に、「交遊抄」という小さな欄があります。
    この欄は、実業者や政治家などのセレブなお爺様方が主役の、一流の会社や大学を舞台に行なっている交遊の自慢話がメインで、そんな人生に無縁な私は、普段は読み飛ばしています。
    ところが今朝は、自分にとって「身近な」話題が目に入ったので、読んでみることにしました。


     

    私が患った脳出血と同じ脳卒中の仲間である、脳梗塞の話題だったのです。
    筆者は国会議員で、地元沖縄の地方議員との交遊を、脳梗塞の闘病という共通体験を通じて続けているというものでした。

    この欄の性格かも分かりませんが、生々しい闘病の具体的な描写はなく、交遊の様子の紹介が中心です。
    そこでは自分たちを「脳梗塞兄弟」と名乗り、励ます会もあって、仲間と泡盛で飲み会を開いているとか。
    脳梗塞の体験を「つらい病」と表現しているものの、私からすれば、励ます会のメインがお酒というのは、ちょっとあり得ませんね。
    酒がメインでは、再発しますよ。
    再発したら、後遺症が重くなりますよ。
    記事を読んだ人は、脳梗塞あるいは脳卒中が、酒を好きなだけ飲んでいい程度の病気だと思うのではないでしょうか。
    実際は、再発を絶対にさせないぐらいの気構えが必要なのに。

    私には、非常に残念な記事でした。
    これなら、まだ大学の自慢話のほうがよっぽどマシです。

    脳出血や脳梗塞で後遺症で苦しむ多くの患者が、どのような経過をたどるのか、世間ではあまり具体的には知られていないと思います。
    私も発病直後には、右手の麻痺は数日で回復して、すぐに使えるようになるだろうと思っていました。
    医師も看護師も、麻痺がいつ回復するのか自分からは語らないし、私から尋ねることもしませんでした。

    入院して1ヶ月近くの頃に携帯電話を手にした私は、ネットサーフィンを楽しむようになりました。
    そこで、自分の体に起きている現実を知ることになるのです。

    右手は、すぐに回復しないどころか、年単位での回復になるかも知れない。
    回復しても、発病前の状態にまで戻ることは、ほぼ望めない。
    最初にそれらの現実に向き合った時、どれだけショックだったか、計り知れません。

    体験者からの描写がリアルなのは、やはりネットには敵わないと思います。
    ネット上では、多くの体験がブログで語られているので、入院中には非常に参考になりました。

    私は10月下旬に退院しましたが、それから間もなく入院中に楽しんでいたブログの一つである「夫が脳出血。右片麻痺・失語症になって知ったこと」が、お休みに入りました。
    ご主人様が私と同じ脳出血に患い、ブロガーの奥様のご苦労は、私の妻を見ててもおよその見当がつきます。
    ブログに時間を割くのが厳しいのに、よく書いてくださったなと思います。
    お休みは残念ですが、「そのうち再開するときに、貯めたネタも披露します」と書かれているので、本当に「そのうち」でいいから戻ってきて欲しいです。

    そのショックが醒めやらないうちに、今度は人気ブログの「味由部長」が「休憩」という名の休業宣言!!(ToT)
    少しホッとしたのは、年内だけ休業して年明けには再開予定(「1月1日午前0時」と書かれています)とのこと。
    コメントに何かメッセージを残したかったんですけど、ほぼ毎日更新されていたブログが年末に一時休業というには、恐らくてんてこ舞いだろうと思い、敢えてやめました。
    正月になったら覗きに行きますから、宜しくお願いしますね。

    私もそうなんですが、一般人のブログは時間との闘い。
    ましてや、病気で手足が不自由だと(本人でも介護でも)、余計に維持が難しくなります。
    それでも何とか踏ん張って、必死のパッチで更新している人が多いのではないでしょうか。
    私も面白おかしく、かつ役に立てるような、そういうブログ作りに励みたいと思います。

     

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    必死のパッチ(幻冬舎文庫)


    コメント
    初めまして。いつも拝見してます
    私も右麻痺のお仲間です いつも辛辣かつ的確なコメントウンウンとうなづきつつ この病気はなった人じゃないとわかんないよなぁっていつも思ってたから何かしら力付けられます。
    そんな中でも本音を垣間見えたり やはりたくさん努力して苦しんでるのは、私も一緒と思って頑張れます。
    うまく書けませんがずっと応援してますのでブログ続けて下さい。
    • ymk
    • 2015/12/16 7:26 PM
    ymkさん、いつもありがとうございます。
    私も、この病気になる前は、この苦しみが分かりませんでした。
    右手が使えなくなって、ネットで情報を探していると、ブログで情報発信している人がいることを知り、退院したら私も情報発信しようと思いました。
    出来る限り更新しますので、いつでもブログに来られるのをお待ちしています。
    ※今、最初から一つ一つ読んでいます。ここに記されていることに全く同感です。
     また、私も”夫が脳出血・・・”の方のブログに力づけられたうえ、この方からは直接お伺いしたことに対しても丁寧で具体的に回答いただき、心から感謝しているところです。
     これからも毎日読ませていただきます。
    • とし&さえ
    • 2017/04/29 11:03 AM
    とし&さえさん、全部読んでいただいているとは、嬉しい限りです。ありがとうございます。
    最近は仕事の都合で更新の間が長くなっていますが、新しい記事も書いていきますので、これからもよろしくお願いしますね。
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