今年も24時間テレビが終わりました。
相変わらずのお涙頂戴な企画満載のこの番組ですが、障害にスポットを当てること自体は、障害を持つ者として悪くないと思うのです。
しかし、よく考えれば、脳卒中による障害者というのを見たことがないのです。
テレビ局からすれば、脳卒中による障害では、お茶の間に涙を誘うことはできないのでしょうか。
装具を付けて歩いていたら、突然足元から「バキッ!」と何かの折れる音が。
まさか、骨折!?
…の割には全く痛くない。
よく見ると、なんと装具が割れていたのでした。
私は時々、昼ご飯をコンビニで買います。
病気になる前と比べて変わったことは、弁当が減ったこと。
片手しか使えなくなった今は、パンの方が手軽に食べられるからです。
ある日、外で食べていた時のことです。
ベンチに腰掛けてパンを頬張っていると、一人の老紳士が私に話しかけてきました。
梅雨が明けたら、かえって梅雨らしい天気になってしまって、毎日のように曇りがちな東京。
にわか雨にも時々襲われています。
こんなとき、健常者だったら折り畳みの傘を一本用意すればいいのですが、体が不自由な右片麻痺の私は、それでOKというわけにはいきません。
病気で障害者となり、街を歩けばエレベーターやエスカレーターなど健常者なら使わなくてもすむものを必要とするようになりました。
東日本大震災で電気が不足した出来事で、原子力発電所はもういらないとばかりに余計な電気を使わないで過ごそうと心がけていましたが、体に障害を抱えてしまい、今では使わなくてもすむエネルギーを余計に使う身分になってしまいました。
ちょっと外出するだけで社会に負担をかけているのですから、一緒にいる家族にも同じように、いやそれ以上に負担をかけてしまっているかも知れません。
八月に入りました。早いですね。
私は、脳出血を起こしてから2年と2か月余りが経っていますが、ここまで再発せずに過ごしてきました。
今後はどうなるか分かりませんが、発病から今日までどういう心がけで過ごしてきたか、綴ってみようと思います。