健常者だった頃、私は腹が立つとよく怒鳴っていたと思います。
障害者になってからは、ほとんど怒鳴らなくなりました。
怒鳴らなくなったら、怒鳴ることのデメリットが見えてきました。
それらをいくつか挙げてみたいと思います。
先日ある脳出血の人のブログで、病院の送迎タクシーの運転手を怒鳴りつけた人がいました。
運転手さんが不慣れなようで、腹が立ったようです。
障害者は邪魔者に過ぎない。
これが健常者のほとんどの人が持っている現実です。
前回の記事でアイヒマンの実験を紹介しましたが、これによれば、人は支配下では、普段できないような残酷なことができるようになるようになるというものでした。
もう一歩進めて考えるなら、無法地帯では本音だけの社会になるでしょう。
人を殺めようとも傷つけようとも、法律的にも社会的にも制裁されることのない世界なら、我々障害者だって格好のターゲットになり得るに違いありません。
その世界では、私はとっくに生きていないでしょう。
後を絶たない知的障害者への暴行事件。
栃木県宇都宮市の知的障害者施設で、男女のスタッフによって知的障害者が暴行を受け、重傷を負いました。
一命は取り留めたものの、骨折だけでなく腹部には1リットルもの出血があり、暴行の残忍さを覗わせます。
もちろん、容疑者たちは許せませんが、日常的に知的障害者と接していて、自分にはこんな残忍なことは決してありえないと、胸を張って言えるでしょうか。
少し前の記事でも書きましたが、装具が割れて使いものにならなくなり、新しいものを注文していました。
その新しい装具がやっと届いたのです。
これでまた外出が自由にできるぜ!
※写真と記事は関係ありません。